「グッドモーニング経済＝チェ・グァナ記者」「ゴミファンデミック」時代だ。コロナ19によって肥大面消費が増え、プラスチックなど廃棄物の量が幾何級数的に増えている。

政府と企業は廃棄物を削減し、リサイクル率を高めることができる代替品を探すなど努力しているが、設備変更に伴う投資と収益性問題が絡んでいるため、それほど容易ではない状況だ。

環境にやさしい酸素遮断フィルムを開発し、国内外企業の廃棄物削減に役立つ企業SRテクノパックを探した。
SRテクノパックは即席ご飯容器、RTDカップコーヒー、医療輸液用フィルムなど食品包装と高遮断性フィルム素材を開発する会社だ。
2018年、即席ご飯、HMRなど食品の包装材に主要使用する高遮断性フィルムのうち、国内で最も多く使われている日本産酸素遮断フィルムを取り替える環境に優しい酸素遮断コーティングフィルム「GB-8」の開発に成功した。

現在GB-8はネスレ、プルミル、ドンウォンF&B、ビングレなど国内外企業のRTDカップ飲料ラベルに適用されている。
酸素遮断性のほか、水分遮断性コーティングフィルムを開発し、レトルトのような滅菌食品とともに生活用品、医療、電子機器などにも活用できる新しい「GB」を披露できるよう開発に集中している。

チョ・ホンロSRテクノパック代表は「最近の環境保護の重要性が高まり、政府も包装の生産、使用、廃棄過程で資源節減を食品包装分野に強調している」とし「今後GB-9やGB-10など次世代素材は酸素遮断機能と水分遮断が強化され、先端ディスプレイ、ガスタンクなど多様な最先端産業に応用できるだろう」と展望した。

次はチョ・ホンロ代表との一問一答。

Q.「ストロー使用禁止」の影響を体感していますか？
企業は製品の生産段階からプラスチック使用量を減らし、リサイクル率を高めるように変化している。リサイクルが難しい素材は使用を志願し、新たにエコ素材を適用した製品も目立つように増えている傾向だ。ストロー使用禁止が施行されるとストロー生産をしていた企業の問い合わせが多かった。環境にやさしい素材のストローがあるのか​​、包装材があるのか​​などの問い合わせが溢れた。

Q.早ければ来年から全国カフェやフランチャイズ店でプラスチックカップの使用が禁止されるとの見通しだ。
政策を施行し、企業と市民の意見を取り合わせて細部対策を立てるのも良い。衛生と廃棄物の問題は互いに相反する分野だから、悩みが多いと思う。

Q.現在のプラスチック包装材料市場の状況は？
企業で環境にやさしい素材採用など様々な努力をしているが、これまでは内容物の保存とブランド価値保護、そして消費者の利便性のためにデザインと包装材を設計して市場に出している。
今は保存、保護、利便性に加え、環境をさらに考えなければならない時点に到達した。消費者たちも包装材の美麗さよりもますます環境に優しい素材、リサイクルの利便性のある包装材が適用された製品を購入するなどの認識変化が現れていると見ている。

Q. 消費者がリサイクル分離排出を懸命にすれば廃棄物は減るだろうか？
消費者のリサイクル分離排出には限界がある。企業で製品を企画、生産する段階からリサイクルを考慮しなければならない。
一例として、コンビニエンスストアの陳列台に置かれた相当数のRTDカップコーヒーは、リサイクルが難しい。プラスチック容器本体とラベルが異なる素材で作られて分離排出をしても「Other」に分類され、廃棄物として処理されているが、消費者はこのような事実をよく知らない。プラスチックで分離排出しても実際にはちょうど捨てられるという点に驚く人々が少なくない。
しかし、RTDカップコーヒーラベルにGB-8を適用すれば、容器とラベルを分離せずにすぐにリサイクルが可能だ。 GB-8は極少量でも酸素遮断効果を出すことができるため、カップコーヒー容器に適用時に単一素材として認識し、ポリプロピレンの主原料を指す「PP」に分類され、プラスチック繊維でリサイクルできる利点がある。
昨年、GB-8適用によるプラスチック廃棄物削減効果だけでも1300トンを超える。 RTDカップコーヒーのラベルだけを変えても年間1353トンの廃棄物を減らすことができる。環境のために、国民のために当該コーティング剤が一日早く産業群に接木されることを願う。

Q. 国内食品包装材市場は輸入に依存してきた。
何よりも独自の素材開発が重要だ。特に中小企業が重要であるが、日本など海外から核心素材を輸入、加工して製品を生産する構造は、会社が成長するには限界がある。当社の素材でなければ、製品を作れないほどの素材技術を持たなければならない。このためには、短期的な成果や費用よりも長期的な観点からアプローチしなければならない。

Q. 新素材開発における留意点は？
最も重要なのは消費者だ。機能性に優れた新素材であっても毒性があれば市場で淘汰されるしかない。これを初期開発段階から十分に考慮すれば、試行錯誤を経験しても市場で長く生き残ることができるだろう。

Q. 政府に期待する点は？
中小企業の素材開発のための支援とともに開発した技術を保護できる方案が必要だ。頑張って開発を終えたのに大企業が入って市場を独占してしまえば、中小企業は会社の尊廃を心配しなければならない。
国内市場で販路を確保できなければ輸出も詰まることになるので、結局良い素材を開発しても使われなくなる。中小企業の技術と素材が光を放つように適切な支援が加わってほしいということだ。

Q. 環境のための企業と国民の役割は？
企業は継続的な研究開発を通じてより良い製品を提供できるように努力しなければなりません。品質はもちろん、環境を考慮して廃棄物を減らすことができ、リサイクルしやすい素材に置き換えていかなければならない。
国民と企業は、環境に対する警戒心とともにリサイクルが容易な包装材、環境にやさしい包装材が適用された製品を購入すれば、企業の変化がさらに加速されるだろう。

Q.次世代素材の展望は？